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Life of a soliloquy

素人音楽作家、イシカワの日記です。

友人が書き上げた自叙伝、音による感想3曲目です。

穏やかな季節に、ふたつの淡く優しい思い出。

明日どうなるかなんて分からない、ただ今を全力で生き抜いてゆく。

この感想曲を作るにあたって様々な旋律が思い浮かびましたが

一つの大切なモティーフとして何曲も何曲も書いては消しの連続で

最終的にこのメロディーが残りました。

 

LIFE OF ONE'S OWN

- 30 Metaphor Music for Road to Edge of Life

3.ふたつの春陽 - Risoettosi Dell'ambiente Ricordi

それは、柔らかな日差しの中、優しい思い出。
それは、そう遠くない未来に迫りつつある兆しなど予感することなく、
優しい時間は許された春ののひとときを精一杯に謳歌し過ぎてゆく。
どんな幸せも悲しみも、その傍を知らん顔して時はただ流れ行く。

友人が書き上げた自叙伝、音による感想2曲目です。

春はあっという間に過ぎ去る、何だか優しく淡く悲しい感じがします。

それが嫌なわけではなく、限られた時を体現するからこそ艶やかで美しく映るのでしょう。

今は遠く離れたこの場所で、故郷を思い返して筆を執り、交錯する懐かしさと重苦しさ。

その象徴的で宿命的ですらある存在が「春」なのかもしれません。

悲喜交交、言葉に尽くせず言い表せぬ多くの想いを載せて

それでも時は、さらっと知らん顔して過ぎ去ってゆくのでしょう。

 

 

LIFE OF ONE'S OWN

- 30 Metaphor Music for Road to Edge of Life

2.ふたたびの季節 ‐ In Primavera  

時は訪れるべきを、去るべきを悟り音もなく静かに移ろい、

人はそれを季節だと感じるのかもしれない。
たとえ、どんなに残酷なあの春も。

様々な想い交錯し、蘇る複雑なあの春も。

春はただ、知らん顔して穏やかな風に乗りふたたび巡りゆく。
時に過酷な現実を突き付け、時に傷つきこわばった人の心すらも柔らかにしてゆく。
時がもたらすその矛盾があるからこそ、人は痛みに耐えて歩いて行けるのかもしれない。
変わりゆくもの、変わらずそこに有り続けるもの。

昨年秋に友人が自叙伝を書き上げまして(商業出版だというからすごい)

身を削り、魂込めて書き綴られた半生に敬意を示し30の感想曲を作りました。

生きてきた時間軸も場所も違うけれど、辿った道のり、あまりの相似に驚きと涙と。

偶然はたまたまではなく神さん仏さんが授けてくれた必然の計らいであると、強く思いました。

病やAC、社会との対峙。同じように苦しみそれでも奮い立たせて生きてきた。

同じ道を辿ってきたからこそ、わかる痛みがあると思うのです。

自分は言葉で表現するのはとても苦手です。だから音で表現する。だから感想曲。

青い鳥の時の番人のエピソード思い出します。

どんな仲良くても記憶消されて別々の場所に生きねばならない運命。

「この世で一番不幸になっているから、それを目印に見つけて」という。

 

LIFE OF ONE'S OWN

- 30 Metaphor Music for Road to Edge of Life

1. 序曲「時の足音」
l. La Sinfonia per Rumore di Tempo Passi 

 

あの災害も、あの人災も。
長いような短いような10年、20年。
時は川の流れのように同じ場所に留まることはせず、常に流れてゆくのだろう。
未来永劫それが真理であると約束されていたはずの

昭和の普遍はもろく音立て崩れ去り、過去の残骸その泡沫となった今。
その無常で残酷な流れの中、づての命に等しく与えられた有限の今を

僕達はこれからどう歩いてゆくのだろう。

高校時代に作った曲。
世界中の音楽を模倣して作曲を体で覚えていった頃作った一曲。
協会のパイプオルガンの響き、そのエッセンスを取り入れた曲です。

洗礼名
「家」や「家族」をテーマにした音楽です。
まぁ色々と一筋縄でいかない家庭でございまして
親の絶対な力で子供を支配してしまう、典型的な家庭でした。
大人達の勝手な事情に巻き込まれ、子供時代を過ごせず生きてきて
家庭というものは心休まる場所であると知ったのは大人になってからで
小さな自分が目にした景色は戦場であり、常に戦い続け、
まるで生きた心地のしない場所でございました。
どう身を守り生き延びてゆくか。欺き偽ること厭わぬ嫌な子供だったと思います。
まぁそんなこんなで
自分にとって我が家とは、一言では言い表すことの出来ない複雑な存在です。
その象徴ともいうべき廃屋を久々に訪れた時の印象を音楽にしています。
時間はもうあの頃でとまったまま。
蘇る記憶はあれもこれも心の奥深く、抜けないトゲとして突き刺さったまま。
それでも重荷背負って生きてゆく、忘れず許さずでいいのです。
その決意を新たにして。
懐かしくも悲しく凄惨な戦いの記憶です。

忘却のまほろば
まんまるえがお(試作)
おおきなみどりのおともだちへ、第6曲目の試作。
Windows付属のソフトシンセでスケッチ。音はまあそれなり。
まんまるえがお

先月京都旅行で嵯峨野巡りした際、認めた五線譜から。

嵯峨野トロッコ
http://firestorage.jp/download/32ae62954cded835cf6eec21a52c12929133a5b6
(3~4日で消えます)
お出かけしつつ、曲作りつつ
そんな一日でした。
出来た曲もギターとホイッスル系楽器による
非常にシンプル、ダイレクト、手短に、そのもの。

♪こころよぎるもの
http://firestorage.jp/download/fe7950251bca0048319ddc7583411afe80332344
今日は一日雨でした。
かなり前に行った夜の海ほたる。
真冬だったので海風が身にしみた。

$Life of a soliloquy