時の足音 - 小林春彦著「18歳のビッグバン」への30の感想曲より  | Life of a soliloquy

Life of a soliloquy

素人音楽作家、イシカワの日記です。

昨年秋に友人が自叙伝を書き上げまして(商業出版だというからすごい)

身を削り、魂込めて書き綴られた半生に敬意を示し30の感想曲を作りました。

生きてきた時間軸も場所も違うけれど、辿った道のり、あまりの相似に驚きと涙と。

偶然はたまたまではなく神さん仏さんが授けてくれた必然の計らいであると、強く思いました。

病やAC、社会との対峙。同じように苦しみそれでも奮い立たせて生きてきた。

同じ道を辿ってきたからこそ、わかる痛みがあると思うのです。

自分は言葉で表現するのはとても苦手です。だから音で表現する。だから感想曲。

青い鳥の時の番人のエピソード思い出します。

どんな仲良くても記憶消されて別々の場所に生きねばならない運命。

「この世で一番不幸になっているから、それを目印に見つけて」という。

 

LIFE OF ONE'S OWN

- 30 Metaphor Music for Road to Edge of Life

1. 序曲「時の足音」
l. La Sinfonia per Rumore di Tempo Passi 

 

あの災害も、あの人災も。
長いような短いような10年、20年。
時は川の流れのように同じ場所に留まることはせず、常に流れてゆくのだろう。
未来永劫それが真理であると約束されていたはずの

昭和の普遍はもろく音立て崩れ去り、過去の残骸その泡沫となった今。
その無常で残酷な流れの中、づての命に等しく与えられた有限の今を

僕達はこれからどう歩いてゆくのだろう。